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FAQ 肩の運動制限を引き起こす疾患でよくある8つの質問に専門医がやさしく回答

肩の運動制限を引き起こす疾患でよくある8つの質問に専門医がやさしく回答

「肩が上がらない」「背中に手を回せない」「服を着替えるときに痛い」といった肩の運動制限には、いくつかの原因があります。五十肩だと思っていても、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など別の疾患が隠れていることもあります。多くの方が気になる疑問について、整形外科専門医の視点からわかりやすく解説します。

Q1. 肩の運動制限を引き起こす疾患にはどのようなものがありますか?

A. 主なものに五十肩(肩関節周囲炎)、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症などがあります。同じ「肩が上がらない」という症状でも原因は異なるため、症状が続く場合は整形外科で確認することが大切です。

Q2. 肩が上がらない場合は五十肩と考えてよいですか?

A. 五十肩は代表的な原因ですが、肩が上がらないからといってすべてが五十肩とは限りません。腱板断裂や関節の変形などでも似た症状が出ます。特に筋力低下や強い夜間痛がある場合は、自己判断せず受診しましょう。

Q3. 五十肩と腱板断裂はどのように違いますか?

A. 五十肩では痛みとともに肩関節そのものが硬くなり、他人に動かしてもらっても動く範囲が狭くなる傾向があります。腱板断裂では肩を動かせても、腕を上げる力が弱い、動作中に痛むといった症状がみられます。

Q4. 突然肩が激しく痛んで動かせなくなった場合は何が考えられますか?

A. 石灰沈着性腱板炎などが原因になることがあります。肩の腱にカルシウム成分がたまり、急な炎症によって強い痛みが出る疾患です。夜も眠れないほど急激に痛む場合は、早めに整形外科を受診してください。

Q5. 肩が動かしにくいときは自分でストレッチしてもよいですか?

A. 軽い張り程度なら無理のない範囲で動かすことはありますが、強い痛みを我慢したストレッチは勧められません。疾患や炎症の時期によって適切な運動は異なります。痛みが強い場合は原因を確認してから行いましょう。

Q6. 肩の運動制限は放っておけば自然に良くなりますか?

A. 五十肩など時間とともに症状が軽くなることがある疾患もありますが、経過には個人差があります。腱板断裂や変形性肩関節症など別の原因もあるため、数週間たっても改善しない場合や日常生活に支障がある場合は受診をおすすめします。

Q7. 肩が上がらないとき、整形外科ではどのような検査をしますか?

A. まず肩がどこまで動くか、筋力や痛みの出る動作などを診察します。必要に応じてレントゲンで骨や石灰の状態を確認し、腱板断裂などが疑われる場合には超音波検査やMRIを行うことがあります。

Q8. 肩の運動制限にはどのような治療がありますか?

A. 原因に応じて、痛み止め、生活動作の調整、注射、ストレッチや筋力訓練などのリハビリを組み合わせます。保存療法で十分対応できる場合もありますが、腱板断裂などでは症状や程度によって手術が検討されることもあります。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

肩の運動制限を引き起こす疾患は一つではありません。「年齢のせい」「五十肩だから仕方ない」と決めつけず、痛みや動かしにくさが続く場合は原因を確認することが大切です。特に、転倒後に腕が上がらない、急に力が入らなくなった、夜間の強い痛みが続く場合には、早めに整形外科を受診しましょう。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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