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膝の治療再生医療 ヒアルロン酸注射で膝の痛みは治る?

ヒアルロン酸注射で膝の痛みは治る?

ヒアルロン酸注射は、膝の痛みを和らげるために広く利用されている治療法です。ヒアルロン酸は、もともと体内に存在するねばねばした物質で、関節の潤滑油やクッションの役割を果たします。しかし、加齢や怪我などで関節内のヒアルロン酸が減少すると、関節の動きが悪くなり、痛みが生じます。そこで、ヒアルロン酸を注射することで、関節の動きを改善し、痛みや炎症を抑える効果が期待できます。

ヒアルロン酸注射はこんな方におすすめです

ヒアルロン酸注射は、以下のような方におすすめです

  • 膝が痛くなりはじめた方
  • 半月板損傷、変形性膝関節症の方
  • 膝の動き出しに痛みを感じる方
  • 早く痛みを取り除きたい方

ヒアルロン酸注射の特徴

① 低負担な治療法

ヒアルロン酸注射は、注射のみで完結する低負担な治療法です。治療時間が短く、通院の負担も少ないため、多くの患者さんに利用されています。

② 軟骨保護で痛みと炎症を緩和

ヒアルロン酸は関節の潤滑油の役割を果たします。関節内にヒアルロン酸を補充することで、軟骨の保護や痛み・炎症の抑制につながります。

③ 効果は一時的

ヒアルロン酸は体内で分解されるため、効果は一時的です。注射後の効果は1週間程度持続することもありますが、その後は効果が減弱します。

ヒアルロン酸注射により期待できる効果

ヒアルロン酸注射に期待できる主な効果は以下の3点です。

  1. 膝の痛みの緩和
  2. 炎症が起こりにくくなる
  3. 膝の動きが滑らかになる

治療後の注意点

ヒアルロン酸注射は、日常生活に大きな制限を与えませんが、治療後には以下の点に注意が必要です。

  • 注射当日の入浴はシャワー浴のみとし、湯船には入らないようにしてください。
  • 注射後の激しい運動は避けてください(注入部位が腫れる可能性があります)。
  • 通常の食事は問題ありませんが、喫煙は控えてください。

根本的な治療にはならない

ヒアルロン酸注射は、対症療法であり、根本的な治療にはなりません。効果は一時的であり、長期間の繰り返し注射によって効果が減弱することもあります。これは、膝関節に悪影響を及ぼすのではなく、一時的に痛みが緩和されることで膝を酷使しやすくなるためです。

ヒアルロン酸注射のリスク

ヒアルロン酸注射には、感染や神経損傷のリスクがあります。また、アメリカ整形外科学会(AAOS)や国際変形性関節症学会(OARSI)は、変形性膝関節症の治療法としてヒアルロン酸注射を推奨していません。したがって、長期間の継続使用は避けるべきです。

PRP注射との違い

ヒアルロン酸注射は対症療法であり、関節軟骨の滑りを良くする役割を果たします。一方、PRP注射は再生医療の一環として注目されており、自身の血液から作製した多血小板血漿(PRP)を膝関節に注入することで、抗炎症作用や組織の修復を促進します。PRP注射は副作用やリスクが少なく、効果が長期間持続することが多いです。ただし、費用が高くなるため、初期症状にはヒアルロン酸注射を使用し、効果が減弱した場合にPRP注射に切り替えることが推奨されます。

まとめ

ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや炎症を一時的に緩和するための効果的な治療法です。しかし、根本的な治療にはならず、効果は一時的であることを理解する必要があります。治療を続ける中で、効果が減弱した場合には、PRP注射などの再生医療を検討することが重要です。膝の痛みでお悩みの方は、早めに医師に相談し、適切な治療法を選択することが大切です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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