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膝の治療膝の痛み膝 膝の裏が痛い!考えられる原因は?
膝の裏の痛みは、多くの人が経験する不快な症状です。膝は身体を支え、歩行や運動を支える重要な関節ですが、その裏側の痛みは日常生活に大きな影響を与えることがあります。今回は、膝の裏が痛くなる原因として考えられる病気や対処法、ストレッチ方法について詳しく解説します。
膝の裏が痛い原因
膝の裏の痛みは、骨や軟骨、靭帯、筋肉、神経などに異常が生じることで発生します。また、生活習慣や体重、姿勢の影響も痛みの原因となることがあります。放置すると悪化する可能性があるため、早めの対処が重要です。以下に、膝の裏の痛みの代表的な原因とその症状を紹介します。
ベーカー嚢腫(のうしゅ)
膝裏がぽっこりと腫れている場合、ベーカー嚢腫が原因と考えられます。膝関節内の滑液包に関節液が溜まり、しこりが生じます。通常は自然に消えますが、ゴルフボール大にまで大きくなることがあり、破裂すると痛みや腫れを伴うことがあります。また、変形性膝関節症や半月板裂傷、関節リウマチと合併していることも少なくありません。
変形性膝関節症
加齢や肥満、筋力低下などが原因で、膝の軟骨がすり減る病気です。初期は膝を伸ばす動作で痛みを感じ、進行すると階段の昇り降りが辛くなる、膝に水が溜まる、「ミシミシ」「ゴリゴリ」という音がするなどの症状が現れます。放置すると関節の変形が進み、歩行が困難になることもあるため、早期の治療が必要です。
半月板損傷
膝関節内の半月板が損傷すると、痛みや不快感が生じます。原因は怪我や外傷、長時間の立ち仕事や重い物を持ち上げるなど膝への過度な負担が考えられます。半月板損傷は変形性膝関節症の原因にもなるため、早めの診断と治療が重要です。
関節リウマチ
自己免疫疾患の一種で、免疫細胞が関節を攻撃し、慢性的な炎症を引き起こします。膝に限らず全身の関節に症状が現れ、放置すると関節が変形し、機能が失われる恐れがあります。初期段階での適切な治療が重要です。
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
長時間同じ姿勢を続けることで血流が悪くなり、深部静脈に血栓ができる疾患です。ふくらはぎが痛むことが多いですが、血栓の位置によっては膝の裏が痛くなる場合もあります。足の腫れや皮膚の変色などの症状が現れたら、早急に病院を受診することが必要です。
激しい運動による炎症
運動不足の方が急に膝を酷使すると、炎症を引き起こすことがあります。炎症が起きると関節液が過剰に分泌され、膝に水が溜まったり、ベーカー嚢腫を引き起こすことがあります。
後十字靭帯損傷
後十字靭帯は膝の裏で太ももの骨とすねの骨を繋いでいる靭帯です。スポーツや交通事故などで損傷することがあり、膝関節が不安定になり、膝を伸ばした際に痛みが生じます。
反張膝
膝が逆側に反っている状態で、膝裏が過度に伸ばされることで痛みが生じます。姿勢の問題や筋力のアンバランスが原因で起こります。
腓腹筋症候群
膝裏の筋肉、特に腓腹筋が原因で痛みが生じることがあります。正座や歩行、階段の昇り降りで痛みが出やすく、スポーツや打撲による負荷が原因になることがあります。
リンパの詰まり
膝裏のリンパ節が循環不良で詰まると、腫れや痛みが生じます。冷えやストレス、運動不足が原因でリンパの流れが滞ることがあります。
痛みを軽減するための対処法とストレッチ
膝裏の痛みが軽度の場合は、ストレッチやマッサージなどのセルフケアを行うことで痛みを軽減できることがあります。以下に、腓腹筋を伸ばすストレッチ方法と大腿二頭筋のマッサージ方法を紹介します。
腓腹筋を伸ばすストレッチ方法
- 壁に手をついて片足を後ろに伸ばし、かかとを床につけます。
- 前足を曲げながら、後ろ足の腓腹筋を感じるまでストレッチします。
- 30秒間キープし、反対側の足も同様に行います。
大腿二頭筋のマッサージ方法
- テニスボールを膝裏に当て、椅子に座って体重をかけます。
- 膝を曲げたり伸ばしたりしながら、大腿二頭筋をマッサージします。
- 痛みを感じない範囲で行い、1回2分程度を目安にします。
痛みが続く場合は原因を特定し、早期治療を
膝裏の痛みが続く場合、原因疾患を特定して適切な治療を受けることが重要です。変形性膝関節症や関節リウマチ、後十字靭帯損傷などは、初期段階での治療が効果的です。痛みが気になる場合は、整形外科を受診してMRI検査などで正確な診断を受けることをおすすめします。
膝の裏の痛みを軽減するためには、日常生活でのケアや適度な運動が重要です。痛みを感じたら無理をせず、早めに専門医に相談するようにしましょう。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
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