コラム COLUMN
FAQ膝 変形性膝関節症と正座・膝を守る工夫でよくある8つの質問に専門医がやさしく回答

「変形性膝関節症でも正座をしてよいのか」は、多くの方が気になる点です。正座の可否や膝への負担を減らす工夫、自宅でできる対策、受診の目安について、よくある質問にお答えします。
この記事の内容
変形性膝関節症でも正座はできますか?
痛みや腫れがなく、無理なく膝を曲げられる方は、短時間であれば正座できる場合があります。ただし、痛みを我慢して続ける必要はありません。正座後も痛みや腫れが残る場合は控えましょう。
正座をすると変形性膝関節症が悪化しますか?
正座をしただけで、すぐに変形性膝関節症が進行するとは限りません。ただし、深く膝を曲げる姿勢は関節への負担になります。痛みや腫れが増える場合は、正座の時間や回数を減らしてください。
変形性膝関節症になると正座できないのはなぜですか?
関節の腫れ、骨の変形、筋肉の硬さなどにより、膝を深く曲げにくくなるためです。半月板の損傷など、別の原因が隠れていることもあります。急に曲がらなくなった場合は整形外科で確認しましょう。
正座するときに膝への負担を減らす方法はありますか?
正座椅子や厚めの座布団を使い、お尻の位置を高くすると膝の曲がりが浅くなります。長時間同じ姿勢を続けず、途中で脚を伸ばしましょう。痛みが出たら無理をせず、椅子に替えてください。

正座の代わりに横座りをしてもよいですか?
短時間であれば可能ですが、いつも同じ方向に脚を崩すと、膝や股関節、腰に偏った負担がかかります。横座りを長く続けるより、椅子や正座椅子を利用する方が負担を減らしやすくなります。
正座できるようにするストレッチはありますか?
痛みのない範囲で膝をゆっくり曲げ伸ばしし、太ももの前後をやさしく伸ばします。反動をつけたり、誰かに強く押してもらったりするのは避けましょう。翌日まで痛みや腫れが残る場合は中止してください。
膝を守るためには、どのような筋トレがよいですか?
椅子に座って片脚をゆっくり伸ばす運動は、膝を支える太ももの筋肉を鍛えます。無理のない回数から始めましょう。運動後に痛みや腫れが強くなる場合は、回数を減らすか専門家に相談してください。
正座できない場合は、いつ整形外科を受診すべきですか?
歩行や階段、立ち上がりにも支障がある場合や、痛みや腫れが続く場合は受診をおすすめします。急に膝が動かない、体重をかけられない、赤く熱を持って腫れた場合は、早めに診察を受けてください。

再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

変形性膝関節症があっても、正座を一律に禁止する必要はありません。膝の状態には個人差があるため、痛みを我慢せず、正座椅子や椅子も活用しましょう。「年齢のせい」と諦めず、日常生活に支障があるときは整形外科で原因を確認することが大切です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。
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