コラム COLUMN
FAQ膝 変形性膝関節症の進行を遅らせる毎日の習慣でよくある8つの質問に専門医がやさしく回答

変形性膝関節症と診断されると、「これ以上進行させないために何をすればよいのか」「歩いた方がよいのか、休んだ方がよいのか」と迷う方は少なくありません。多くの方が気になる毎日の運動や生活習慣について、整形外科専門医の視点からわかりやすくお答えします。
この記事の内容
Q1. 変形性膝関節症の進行を遅らせるために、毎日できることはありますか?
A. 適度な運動、太ももの筋トレ、体重管理、膝に負担をかけにくい生活動作が大切です。無理をせず、運動した翌日まで痛みや腫れが残らない範囲で続けましょう。
Q2. 膝が痛くても毎日歩いた方がよいですか?
A. 多くの方が気になる点です。軽い痛みであれば、平らな道を短時間歩くことは筋力維持に役立ちます。歩いた後に強い痛みや腫れが残る場合は、距離や時間を減らしてください。
Q3. 変形性膝関節症におすすめの筋トレはありますか?
A. 椅子に座って片脚ずつ膝をゆっくり伸ばす運動がおすすめです。太ももの前側を鍛えることで膝を支えやすくなります。左右10回程度から、痛みのない範囲で始めましょう。
Q4. 膝のストレッチは毎日行っても大丈夫ですか?
A. 強い痛みや腫れがなければ、毎日行っても構いません。膝の裏やふくらはぎを、反動をつけずにゆっくり伸ばします。痛みを我慢して膝を深く曲げる必要はありません。

Q5. 体重を減らすと変形性膝関節症の進行予防になりますか?
A. 体重が増えると、歩行や階段昇降で膝にかかる負担も大きくなります。急激な減量ではなく、食事や間食を見直し、無理のない範囲で体重を管理することが膝を守る習慣になります。
Q6. 正座や階段は避けた方がよいですか?
A. 正座や深くしゃがむ動作は、膝を大きく曲げるため負担になることがあります。痛みがある時期は無理をせず、椅子や手すりを活用しましょう。階段は一段ずつゆっくり移動してください。
Q7. ヒアルロン酸注射を続ければ進行を止められますか?
A. ヒアルロン酸注射で一時的に痛みが楽になることはありますが、軟骨や関節そのものを元通りにする治療ではありません。効果が乏しい場合は、運動療法や診断内容の見直しも必要です。
Q8. どのような症状があれば整形外科を受診すべきですか?
A. 痛みが数週間続く、歩ける距離が短くなった、膝が繰り返し腫れる場合は受診をおすすめします。急な強い腫れ、発熱、膝が伸びない、体重をかけられない場合は早めにご相談ください。

再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

変形性膝関節症の進行を遅らせるには、特別な運動を一度だけ行うよりも、膝に合った小さな習慣を続けることが大切です。痛みを我慢して頑張りすぎず、症状が続くときは「年齢のせい」と決めつけずに整形外科で原因を確認しましょう。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。
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