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股関節 股関節に違和感があるときの初期対応と注意点|専門医がやさしく解説

股関節に違和感があるときの初期対応と注意点|専門医がやさしく解説

導入:こんな経験ありませんか?

「歩き始めるときに股関節がひっかかる感じがする」「長時間立っていると股関節がじんわり重い」――。
こうした症状は、日常生活では見過ごしがちですが、放置すると痛みや動きづらさが強くなることがあります。特に50〜80代では、加齢や筋力低下、関節のすり減りなどが重なって、股関節に違和感を覚える方が増えてきます。

股関節の違和感はどんなときに出る?

股関節は体の深い位置にあり、立つ・歩く・座るといったほとんどの動作に関わっています。そのため、以下のような場面で違和感を感じやすくなります。

  • 朝起きた直後や動き始めにこわばる
  • 長時間歩いたあとにだるさが出る
  • 靴下を履く、足の爪を切るといった動作で動かしづらい
  • 階段や坂道で片足に負担がかかるとき

初期の段階では「痛み」というより「違和感」や「動かしづらさ」として現れることが多いのが特徴です。

股関節の違和感の主な原因

股関節の不調はさまざまな理由で起こります。代表的な原因をわかりやすく解説します。

  1. 変形性股関節症
     関節の軟骨がすり減り、骨同士が近づくことで違和感や痛みが出ます。特に中高年女性に多くみられます。
  2. 筋肉や腱の負担
     股関節周囲の筋肉(お尻や太ももの筋肉)が硬くなったり、腱が炎症を起こすと、動かしたときに引っかかる感じが出ます。
  3. 姿勢や歩き方の癖
     片足に体重をかける立ち方や、猫背、腰の反りすぎなどが股関節に負担をかけます。
  4. 過去のけがや手術の影響
     骨折や脱臼、人工関節手術後のバランスの崩れが原因になることもあります。

初期対応のポイント

股関節の違和感を感じたときは、まず次のような対応を心がけましょう。

  • 無理な動作を避ける
     急に長距離を歩いたり、重い物を持つのは控えます。
  • 股関節周囲の筋肉を温める
     入浴や温熱パッドで血流を促すことでこわばりがやわらぎます。
  • 軽いストレッチや体操を行う
     痛みが強くない場合は、お尻や太ももの筋肉をゆっくり伸ばす運動が効果的です。
  • 体重コントロール
     体重の増加は股関節への負担を大きくします。バランスの良い食事と適度な運動を意識します。

医療機関を受診すべきサイン

次のような場合は自己判断せず、整形外科での診察をおすすめします。

  • 違和感が2週間以上続く
  • 歩くときに明らかな痛みがある
  • 夜寝ていても股関節が痛む
  • 動かせる範囲が狭くなってきた

早期に原因を特定し、適切な治療を始めることで悪化を防ぐことができます。

治療法・対策

医療機関での治療は症状や原因に応じて選ばれます。

  • 保存療法(手術をしない方法)
     関節への負担を減らす生活指導、温熱療法、ストレッチ指導、鎮痛薬の処方など。
  • 運動療法
     理学療法士による筋力トレーニングや可動域訓練。
  • 装具療法
     杖や股関節サポーターの使用で負担を軽減。
  • 再生医療や関節注射
     症状や希望に応じて、関節の修復を促す治療(PRP幹細胞治療、ヒアルロン酸注射など)を行う場合もあります。
  • 手術
     症状が進行して生活に支障がある場合は、人工股関節置換術が検討されます。

よくある質問

Q. 違和感があるときは動かさない方がいいですか?
A. 強い痛みがあるときは安静が必要ですが、軽い違和感程度なら無理のない範囲で動かす方が筋力低下を防げます。

Q. ストレッチはしても大丈夫?
A. 痛みがない範囲であれば、股関節周囲の柔軟性を保つためにおすすめです。急な動きや反動は避けましょう。

Q. 放置するとどうなりますか?
A. 原因によっては症状が進行し、歩行が困難になる場合もあります。早めの受診が安心です。

まとめ:諦めないで早めのケアを

股関節の違和感は、早期に対応すれば改善できることが多くあります。「年齢のせい」と諦める必要はありません。
適切なストレッチや生活習慣の見直し、医療機関での早期診断で、快適な日常生活を取り戻すことができます。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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