治療電話相談はこちら

0120-117-560

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(年末年始休診)

メニュー

COLUMN

膝がポキポキ鳴るのは危険?痛みに変わる前に知っておきたい対策5選

膝がポキポキ鳴るのは危険?痛みに変わる前に知っておきたい対策5選

歩くたびに膝からポキッ、ギシッと音がする。階段を上るたびにクリックするような感触がある。以前はなかったのに、いつの頃からか気になり始めた。

そんな経験、ありませんか?

クリニックでも「膝の音が気になって来ました」という患者さんが増えています。とくに50代以降の方から多くお聞きする悩みのひとつです。「音がするだけで痛みはないから大丈夫かな」と様子を見ているうちに、気づけば痛みまで出てきた、というケースも少なくありません。

では、膝の音はいったい何を意味しているのでしょうか。そして、痛みに変わる前に何ができるのでしょうか。整形外科専門医の立場から、わかりやすくお伝えします。

膝が鳴るのはどんな場面?

音が出やすい場面としてよく挙げられるのは、椅子から立ち上がるとき、階段の昇り降り、しゃがんだり膝を深く曲げたりするとき、長時間座ったあとに歩き始めるときなどです。

「痛みはないけれど音がする」という段階の方もいれば、「音と一緒に鈍い違和感がある」という方もいます。どちらのケースも、膝の中で何らかの変化が起きているサインと考えてよいでしょう。

膝の音、その正体は?

泡がはじける音(気泡音)

関節の中には「関節液(かんせつえき)」と呼ばれる潤滑油のような液体があります。膝を動かすときにこの液体内の気泡が弾けることで、ポキッという音が生じることがあります。これ自体は必ずしも危険ではありませんが、頻繁に起こる場合や違和感を伴う場合は注意が必要です。

軟骨や半月板のすり減りによる音

膝の中には「軟骨」と「半月板(はんげつばん)」というクッション材があります。これらがすり減ったり変形したりすると、骨どうしが擦れるような音やギシギシ感が出てくることがあります。50代以降に多い「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」が進行してくると、この音が出やすくなります。

腱や靱帯が引っかかる音

膝の周りには腱(けん)や靱帯(じんたい)と呼ばれる組織が張り巡らされています。これらが骨の出っ張りに引っかかって戻るときに、パチンやポキッという音を立てることがあります。これも筋力低下や柔軟性の衰えによって起きやすくなります。

音だけなら大丈夫?「要注意サイン」を見逃さないで

音が出るだけで痛みがなければ、すぐに深刻な状態とはいえないことも多いです。ただし、次のような症状が重なる場合は、早めに整形外科を受診することをお勧めします。

音と一緒に痛みや熱感がある。膝が腫れている感じがする。音が以前より大きくなってきた、または頻繁になってきた。膝が「ガクッ」と抜けるような感覚がある。可動域が狭くなってきた(正座や深いしゃがみができなくなった)。

こうした変化は、軟骨や半月板のダメージが進んでいるサインかもしれません。

痛みに変わる前にできる「対策5選」

対策1:太もも前面の筋肉を鍛える

膝を守る最大の味方は、太もも前面の「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」です。この筋肉が弱くなると、膝関節に直接かかる負担が増えてしまいます。

椅子に座ったまま片脚をゆっくり前に伸ばして5秒キープする運動を、左右10回ずつ毎日続けるだけで効果があります。痛みがない範囲で、無理なく続けることが大切です。

対策2:膝まわりのストレッチで柔軟性を保つ

筋肉や腱の柔軟性が落ちると、膝への負担が増し、音が出やすくなります。お風呂上がりなど体が温まったタイミングで、太ももの前後をゆっくり伸ばすストレッチを習慣にしましょう。無理に伸ばさず、「気持ちいい」と感じる程度が適切です。

対策3:体重を少し減らすだけで負担は大きく変わる

膝には歩くだけで体重の3〜4倍もの負荷がかかります。体重を1〜2kg落とすだけでも、膝への負担は数kg単位で減ります。極端なダイエットは筋肉を落として逆効果になるため、たんぱく質をしっかり摂りながら、バランスのよい食事を心がけましょう。

対策4:靴とインソールで膝への衝撃を和らげる

クッション性の低い靴、ヒールの高い靴、底がすり減った靴は、歩くたびに膝へ余計な衝撃を与えています。かかとがしっかり固定され、クッション性のある靴を選ぶこと、そして市販の膝用インソールやサポーターを活用することで、日常の負担をぐっと減らすことができます。

対策5:「冷やさない」習慣を持つ

冷えは筋肉や関節の血流を悪化させ、膝まわりの組織を硬くする原因になります。とくに冬場や冷房の効いた室内では、膝用のサポーターや温熱シートを活用して冷やさないようにしましょう。お風呂でしっかり体を温める習慣も、関節のケアに有効です。

クリニックで受けられる治療について

「対策を試しても音や違和感が続く」「すでに痛みも出てきている」という場合は、医療機関での診察をお勧めします。

保存療法としては、痛み止めの内服薬や湿布、理学療法士によるリハビリテーションが基本です。関節内への注射治療では、ヒアルロン酸注射が広く行われていますが、「一時的に症状が和らぐことがある」程度の効果にとどまるケースが多く、軟骨そのものを修復したり根本から改善したりする力は限定的です。継続的に通院が必要なわりに、効果の実感が薄いと感じる患者さんも少なくありません。

一方、近年では自分自身の血液や細胞を活用したPRP療法や幹細胞治療といった再生医療も選択肢のひとつとして注目されています。手術を避けたい方や、保存療法でなかなか改善しない方にとって、有力な選択肢になり得ます。まだ保険適用外の治療も多いため、専門のクリニックでしっかり相談したうえで判断することをお勧めします。

よくある質問

Q. 膝の音を放置していても、自然に治りますか?

A. 音が出るだけで痛みがない場合、すぐに重大な問題とはいえないこともあります。ただし、軟骨や半月板のすり減りが原因の場合、放置することで症状が少しずつ進行するリスクがあります。自然に元通りになることはほぼなく、むしろ早めに対策を始めることで進行を遅らせることができます。「音だけだから大丈夫」と油断せず、生活習慣の見直しから始めることをお勧めします。

Q. 膝が鳴るのは、関節が「ずれている」からですか?

A. 「音がするのは骨がずれているから」と思っている方が多いのですが、多くの場合は関節液の気泡、軟骨の摩耗、腱の引っかかりなどが原因であり、骨がずれているケースはそれほど多くありません。ただし、膝が「ガクッと抜ける」感覚や、強い痛みを伴う場合は靱帯損傷や半月板損傷の可能性もあるため、そのような症状があれば早めに整形外科を受診してください。

Q. ポキポキ鳴るのに、病院に行くほどではないでしょうか?

A. 「音だけで大げさかな」と遠慮して受診をためらう方は多いです。しかし、症状が軽いうちほど、治療の選択肢も多く、進行を食い止めやすい段階でもあります。特に、音が最近大きくなってきた、頻度が増えた、違和感や痛みを少し感じるようになってきた、という変化があれば、それは受診のサインです。「大げさ」ではありません。早めの受診が、将来の手術回避につながることもあります。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ:音が鳴り始めたときこそ、動き出すタイミングです

膝のポキポキ音は、「まだ痛みはない」という段階だからこそ、対策を始める絶好のチャンスです。軟骨や半月板は一度ひどく損傷すると自力での回復が難しくなります。だからこそ、音が出始めたこの時期に、筋力トレーニングやストレッチ、生活習慣の見直しに取り組むことが、将来の痛みや手術回避につながるのです。

「年齢のせいだから仕方ない」と諦めないでください。50代・60代からでも、適切なケアを続けることで膝の状態は確実によくなる可能性があります。

気になる音や違和感を感じたら、まずは一度、専門医に相談してみてください。あなたの膝を守るためのお手伝いを、一緒にさせてください。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

CONTACT

ひざ関節の痛みに完全特化!

治療電話相談はこちら

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(土日祝休診)

各種ご相談やご予約はこちら

  • ひざの痛みに関する相談
  • セカンドオピニオンの相談
  • 再生医療に関する相談
  • MRI検査のご予約