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骨粗鬆症による腰痛とは?骨折のリスクと治療法を専門医が解説

骨粗鬆症による腰痛とは?骨折のリスクと治療法を専門医が解説

「最近、腰が重だるい」「立ち上がるときにズキッと痛む」。そんな経験をされたことはありませんか?
特に50代以降の方から「これは年齢のせいだから仕方ないのかな」と相談を受けることが多いです。実はその腰痛、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が関係していることがあります。骨粗鬆症は骨がもろくなる病気で、知らないうちに背骨(腰椎)に小さな骨折が起き、慢性的な腰痛につながることもあります。

骨粗鬆症による腰痛の特徴

一般的な腰痛と違い、骨粗鬆症による腰痛には以下のような特徴があります。

  • いつの間にか痛みが始まり、はっきりした原因が思い当たらない
  • 背中や腰が丸くなってきた
  • 身長が以前より低くなった気がする
  • 軽い転倒や重い物を持っただけで痛みが悪化する

これは「いつのまにか骨折」と呼ばれる骨粗鬆症性の圧迫骨折が起きているサインかもしれません。

骨粗鬆症で骨折が起きる仕組み

骨は絶えず「壊す」と「作る」を繰り返して健康を保っています。しかし、加齢や女性ホルモンの低下、運動不足、カルシウム不足などが原因で「壊す力」が強まり、「作る力」が弱まります。その結果、骨がスカスカになり、わずかな衝撃で骨折しやすくなるのです。
特に背骨は体重を支えるため負担が大きく、骨粗鬆症が進むと椎体(背骨の骨)がつぶれるように変形してしまい、腰痛や姿勢の変化につながります。

骨粗鬆症による腰痛の治療法

治療には大きく分けて「保存療法(手術をしない治療)」と「手術」があります。

保存療法

  • 薬物療法:骨を強くする薬(ビスフォスフォネート、デノスマブなど)を内服・注射で行います。カルシウムやビタミンDの補充も大切です。
  • 装具療法:コルセットを使って背骨を安定させ、痛みを軽減します。
  • 運動療法:骨を強くするだけでなく、転倒予防のためにバランス感覚や筋力を鍛える体操を行います。

手術療法

保存療法で改善が乏しい場合、骨折した椎体に医療用セメントを注入する「椎体形成術」などが検討されることもあります。ただし対象は限られており、専門医の判断が必要です。

日常生活でできる予防と対策

骨粗鬆症による腰痛や骨折を防ぐには、日常の工夫が欠かせません。

  • 食事:牛乳、ヨーグルト、小魚、野菜などからカルシウム・ビタミンDを摂取しましょう。
  • 運動:ウォーキングや軽い筋トレは骨密度の維持に効果的です。
  • 日光浴:ビタミンDは日光を浴びることで体内で作られます。
  • 転倒予防:家の段差をなくす、滑りにくい靴を履くなど環境を整えることも重要です。

よくある質問Q&A

Q1. 腰が痛いときは安静にした方がいいですか?

強い痛みがあるときは無理をせず休むことが必要ですが、安静が長引くと筋力が落ちて転倒リスクが高まります。痛みが落ち着いたら、専門医の指導のもと少しずつ体を動かしましょう。

Q2. 骨粗鬆症は女性だけの病気ですか?

女性に多い病気ですが、男性も加齢とともに骨が弱くなり、骨粗鬆症による骨折を起こします。男女ともに注意が必要です。

Q3. 腰痛があれば必ず骨粗鬆症ですか?

いいえ。腰痛の原因は筋肉の疲労や椎間板の障害などさまざまです。ただし、50歳以上で原因不明の腰痛が続く場合は骨粗鬆症も疑い、検査を受けることをおすすめします。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて「再生医療」という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体が本来持つ自然治癒力を引き出し、関節や組織の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を点滴で投与することで、膝や股関節だけでなく、腰痛などの慢性疼痛に対しても炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする効果が期待されています。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無を医師がしっかり診断したうえで治療を検討することが大切です

まとめ:年齢のせいと諦めないで

骨粗鬆症による腰痛は、放っておくと骨折が増え、生活の質を大きく下げてしまいます。しかし、早めに診断し治療を始めれば、進行を抑え、痛みを軽減することができます。「年齢だから仕方ない」と諦めず、気になる腰痛があれば一度専門医にご相談ください。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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