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FAQ サルコペニアでよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

サルコペニアは、加齢により筋肉量や筋力が低下する状態です。見た目だけでなく、転倒や介護リスクの増加にもつながります。ここでは整形外科専門医が、サルコペニアに関するよくある質問にわかりやすくお答えします。
この記事の内容
サルコペニアとは何ですか?
サルコペニアとは、加齢や病気によって筋肉量・筋力が減少し、歩行速度の低下や握力の低下などをきたす状態です。健康寿命に大きく関わります。
どんな症状がありますか?
筋肉の減少により、ふらつきやすくなったり、転倒しやすくなります。疲れやすさや体重の減少、階段の昇り降りがつらくなるのも特徴です。
どうやって診断するのですか?
握力、歩行速度、筋肉量(インボディ等)を評価し、基準値を下回る場合に診断されます。問診や身体機能テストも併用します。
サルコペニアは予防できますか?
適切な運動(特に筋トレ)とたんぱく質を中心とした栄養摂取が予防に有効です。早い段階からの対策が重要です。
どんな治療法がありますか?
運動療法(筋力トレーニング、有酸素運動)と栄養指導が基本です。ビタミンD補充やロイシン強化食品なども取り入れられることがあります。
フレイルやロコモと何が違いますか?
サルコペニアは筋肉の減少に特化した概念で、フレイル(虚弱)は身体・認知・社会的な衰えを含む広い概念、ロコモは運動器障害に特化した状態です。
再生医療はサルコペニアに使えますか?
研究段階ではありますが、幹細胞治療などが筋肉の再生や機能改善に有効である可能性が示されています。現在は主に予防とリハビリが中心です。
サルコペニアは早期の気づきと対策で進行を防ぐことができます。気になる症状があれば、整形外科や専門医に相談することをおすすめします。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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