コラム COLUMN
スポーツ外傷肩 ゴルフ肩(スイングショルダー)ってなに?原因、治療、予防について
ゴルフ肩(スイングショルダー)は、ゴルフのスイング動作中に肩甲骨や肩の筋肉が過度に引き伸ばされたり、筋肉のバランスが崩れたりすることによって起こります。特にテークバック時に左肩(右打ちの場合)の筋肉が引き伸ばされ、ダウンスイング時に急激な収縮が行われることで痛みが発生します。これは、肩や肩甲骨周りの筋肉の過度な伸張や収縮、筋肉バランスの崩れにより、筋肉や関節にトラブルが生じるためです。
ゴルフ肩の原因
- 筋肉の過度な伸張と収縮: バックスイングやダウンスイング中に筋肉が急激に引き伸ばされたり収縮したりします。特にバックスイングでのテークバック時やダウンスイング時に肩周りの筋肉が大きなストレスを受けます。
- 肩前後の筋肉バランスの崩れ: バックスイングで左肩の後ろの筋肉が引き伸ばされ、前の筋肉が収縮します。この不均衡が肩甲骨や肩関節に負担をかけ、痛みの原因になります。
ゴルフ肩の治療
- 専門家によるリハビリテーション: 肩関節に負担をかけない肩甲骨の運動矯正、肩関節のバランス調整、スイングの矯正などが含まれます。
- 画像検査: 肩の痛みの原因を特定するために、レントゲンやMRI、関節超音波(エコー)検査が施行されることがあります。
- 痛みの管理: 運動負荷を減らし、消炎・鎮痛を行うことが初期治療になります。
ゴルフ肩の予防
- ストレッチ: 肩や肩甲骨周りの筋肉を柔らかくするストレッチが効果的です。特に、肩甲骨を動かすストレッチや肩ねじりストレッチがおすすめです。
- ウォーミングアップ: ゴルフをする前のウォーミングアップでストレッチを行うことで、筋肉を適切に温め、痛みの予防に繋がります。
痛みを感じたら、無理をせず早めに専門家に相談することが大切です。さらに詳しい情報や治療法については、医療機関での診察をお勧めします。また、正しいスイングフォームを身につけることも予防に有効ですので、ゴルフのプロのアドバイスを受けることも検討してみてください。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
この記事を書いたのは
各種ご相談やご予約はこちら
- ひざの痛みに関する相談
- セカンドオピニオンの相談
- 再生医療に関する相談
- MRI検査のご予約