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階段を降りるときだけ膝が痛いのはなぜ?考えられる原因と対策

階段を降りるときだけ膝が痛いのはなぜ?考えられる原因と対策

日常生活の中で「階段を降りるときだけ膝が痛む」という症状に悩まされていませんか?
登るときは何ともないのに、降りるときだけズキッと痛む。このような症状は、膝関節に特有の負荷がかかる場面で起こりやすく、年齢や生活習慣に関係なく多くの方に見られます。
この記事では、階段を降りるときに膝が痛む主な原因と、それに対する効果的な対策について、関節の再生医療を専門とする整形外科医の視点からわかりやすく解説します。

なぜ「降りるとき」だけ痛むのか?

階段を降りる動作では、体重の約3~5倍の負荷が膝にかかるといわれています。これは、着地の衝撃を支える必要があるためです。特に、太ももの前側にある大腿四頭筋がしっかりと働かないと、膝への負担はより大きくなります。

また、降りるときは膝関節が曲がった状態で体重を支える必要があるため、関節の構造上、関節軟骨や膝蓋骨(お皿)周囲に大きなストレスが集中します。このような動作で痛みが出る場合、膝関節周囲に何らかの障害がある可能性があります。

考えられる原因

1. 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

加齢や使いすぎにより膝の軟骨がすり減ってしまい、関節に炎症が起きたり、骨同士がぶつかることで痛みが出る疾患です。初期の段階では「階段を降りるときだけ痛い」といった限定的な症状が現れることが多く、日常生活では見逃されがちです。

2. 膝蓋大腿関節症候群(しつがいだいたいかんせつしょうこうぐん)

膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間に起こる摩擦やズレによって痛みが出る状態です。特に、階段を降りる・しゃがむ・立ち上がるといった動作で痛みが出やすいのが特徴です。

3. 大腿四頭筋の筋力低下

太ももの筋力が弱いと、膝を安定して支える力が不足し、動作時に膝にかかる負担が増します。特に、運動不足や加齢、ケガ後のリハビリ不足で筋力が低下している方に多く見られます。

4. 半月板の損傷

膝関節のクッション役である半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みや違和感が出やすくなります。軽度の損傷では、特定の動作、たとえば階段を降りるときだけに症状が現れることもあります。

自分でできる対策

筋力トレーニング

太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることで、膝への負担を軽減できます。椅子に座った状態で膝を伸ばす「レッグエクステンション運動」や、壁に背をつけて腰を下ろす「壁スクワット」などが効果的です。

体重管理

体重が増えると膝への負担も増します。適正体重を維持することは、膝の健康にとって非常に重要です。

サポーターやインソールの活用

膝関節をサポートする装具や、着地の衝撃を吸収するインソールを使うことで、階段動作時の痛みを和らげることができます。

冷却・温熱療法

運動後に膝が熱を持っているようであれば、アイシングで炎症を抑えましょう。逆に、慢性的な痛みであれば入浴や温湿布などで血流を良くするのが有効です。

医療機関での治療

痛みが長引く、日常生活に支障が出てきたという方は、早めに整形外科を受診しましょう。X線やMRIなどの画像検査で原因を特定し、必要に応じて薬物療法や注射療法が行われます。

再生医療という新しい選択肢

従来の治療で効果が乏しい場合、「PRP療法」「幹細胞治療」といった再生医療が有効な選択肢となることがあります。これらの治療は、損傷した組織の修復を促進し、痛みの根本改善を目指すものです。比較的新しい治療法ですが、膝の慢性的な痛みに対して注目を集めています。

まとめ

階段を降りるときの膝の痛みは、単なる疲労や年齢のせいだけではないことが多く、関節の疾患や筋力低下が背景にある可能性があります。
症状が軽いうちに適切な対策を行うことが、将来の膝トラブルを防ぐ第一歩です。セルフケアをしつつ、必要に応じて整形外科医に相談しましょう。

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