治療電話相談はこちら

0120-117-560

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(年末年始休診)

メニュー

COLUMN

スポーツ外傷 ゴルフ肩(スイングショルダー)とは?予防と治療のポイント

ゴルフ肩(スイングショルダー)とは?予防と治療のポイント

ゴルフは年齢を問わず楽しめるスポーツですが、スイング動作によって体の一部に負担がかかることもあります。中でも「ゴルフ肩(スイングショルダー)」は、ゴルファーに多くみられる肩の障害の一つです。肩の痛みに悩みながらも、なかなか治らずゴルフを諦めてしまう方も少なくありません。この記事では、ゴルフ肩の原因や症状、予防方法、そして効果的な治療法について解説します。

ゴルフ肩(スイングショルダー)とは?

「ゴルフ肩」とは、ゴルフスイングによって肩関節に反復的な負荷がかかり、炎症や筋肉・腱の損傷を引き起こす症状の総称です。特にスイング時に肩を強く回す「トップ」や「フィニッシュ」の動作で、肩のインナーマッスル(腱板)や関節包にストレスがかかりやすくなります。

このような肩の痛みは、医学的には「インピンジメント症候群」や「腱板炎」「肩関節周囲炎」などと診断されることもあり、軽度から重度まで幅があります。ゴルフ初心者にも起こり得ますが、むしろ長年プレーを続けている中高年ゴルファーに多くみられます。

ゴルフ肩の主な原因

ゴルフ肩の主な原因は、肩関節への繰り返しのストレスです。特に以下のような要因が重なることで、症状が現れやすくなります。

  • スイングフォームの崩れ:無理な力が肩に集中しやすくなる
  • 柔軟性の低下:肩関節や肩甲骨まわりの可動域が狭くなることで負荷が増す
  • 筋力不足:特にインナーマッスル(肩甲下筋、棘上筋など)が弱いと損傷しやすい
  • 過度な練習量:特に打ちっぱなしでの長時間の反復練習はリスク要因

ゴルフ肩の症状

ゴルフ肩にみられる代表的な症状は以下の通りです。

  • スイング時に肩の前や外側に痛みが走る
  • バックスイングやフォロースルーで肩が引っかかる感じがある
  • 肩の可動域が狭くなり、腕が上げづらい
  • 夜間に肩の痛みが強くなる(夜間痛)

このような症状がある場合は、無理をせずゴルフを一時中止し、早めに医療機関を受診することが重要です。

予防のポイント

ゴルフ肩を予防するには、日頃からのコンディショニングが鍵です。以下のようなポイントを意識しましょう。

肩と肩甲骨のストレッチ

肩関節と肩甲骨の可動域を広げるストレッチは、肩の柔軟性維持に効果的です。プレー前後には以下のストレッチを取り入れてください。

肩甲骨回し

クロスアームストレッチ(肩の後ろ側を伸ばす)

肩の内旋・外旋ストレッチ

インナーマッスルのトレーニング

肩の安定性を保つためには、ローテーターカフ(腱板)のトレーニングが効果的です。ゴムバンドを使った軽い運動でも十分に予防になります。

正しいスイングフォームの習得

肩に過度な力が入らないように、レッスンを受けてフォームの改善を図るのも有効です。無理なトップやフィニッシュは避け、体幹と連動した自然なスイングを意識しましょう。

ゴルフ肩の治療法

症状の程度によって治療法は異なりますが、以下のようなアプローチが取られます。

保存療法(リハビリ・注射)

  • 安静・アイシング:急性期は炎症を抑えることが優先です
  • 物理療法(超音波や温熱)
  • 消炎鎮痛薬やヒアルロン酸注射
  • リハビリテーション:肩関節と肩甲骨のバランスを整える運動療法

再生医療という選択肢

近年では、PRP(多血小板血漿)療法脂肪由来幹細胞治療といった再生医療も注目されています。これらの治療法は、炎症や損傷した組織の修復を促進し、手術を避けたい方にとって新たな選択肢となっています。

当院でも、肩の再生医療に関するご相談を多く受けており、特にゴルフを継続したい中高年層の患者様から高い評価をいただいています。

まとめ

ゴルフ肩(スイングショルダー)は、肩の使い過ぎや柔軟性の低下、筋力不足などが重なって起こる障害です。早期発見・早期治療がゴルフを長く楽しむためのカギとなります。

違和感がある段階で医師の診察を受け、正しいフォームと予防法を身につけていきましょう。そして必要に応じて、最新の再生医療の活用も検討してみてください。


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

CONTACT

ひざ関節の痛みに完全特化!

治療電話相談はこちら

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(土日祝休診)

各種ご相談やご予約はこちら

  • ひざの痛みに関する相談
  • セカンドオピニオンの相談
  • 再生医療に関する相談
  • MRI検査のご予約