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肩の柔軟性を高めるには?効果的なストレッチ方法とは

肩の柔軟性を高めるには?効果的なストレッチ方法とは

「肩がこわばって動かしにくい」「腕が上がりにくい」そんな悩みを感じたことはありませんか?
年齢とともに肩関節の可動域が狭くなったり、日常の姿勢や動作の癖によって肩周りの柔軟性が低下したりすることがあります。

特に、デスクワークやスマートフォンの操作が多い現代人にとって、肩の柔軟性を保つことは、肩こりや五十肩の予防にもつながります。この記事では、肩の柔軟性を高めるためのストレッチ方法や、その効果についてわかりやすく解説します。

なぜ肩の柔軟性が低下するのか?

肩関節は、人体の中でもっとも可動域が広い関節のひとつですが、それだけに不安定でもあります。以下のような要因で肩の柔軟性が低下していきます。

  • 加齢による筋肉や腱の硬化
  • 長時間の同一姿勢による筋肉のこり
  • 運動不足による可動域の低下
  • 肩周囲のインナーマッスル(腱板)の柔軟性低下
  • 過去のけがや炎症による可動制限

柔軟性が落ちると、肩関節周囲の筋肉や腱が縮こまり、痛みや運動制限を起こしやすくなります。特に、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、柔軟性の低下が引き金となる代表的な疾患です。

肩の柔軟性を高めるメリット

肩の柔軟性を取り戻すことは、痛みの改善だけでなく、以下のようなメリットにもつながります。

  • 血流がよくなり、肩こりの予防・改善につながる
  • 姿勢が整い、猫背や巻き肩の改善が期待できる
  • 関節や筋肉のケガ予防になる
  • スポーツや日常生活の動作がスムーズになる
  • 将来的な四十肩・五十肩の予防につながる

柔軟性を高めるためには、毎日無理なく続けられるストレッチを取り入れることがポイントです。

効果的な肩ストレッチ方法

肩の柔軟性を高めるストレッチは、短時間でもコツコツ続けることが大切です。以下におすすめのストレッチをいくつか紹介します。

1. タオルストレッチ(肩甲骨の柔軟性アップ)

【方法】

  1. タオルの両端を持ち、背中の後ろで上下に持つ(片方の手は上から、もう片方は下から)
  2. 上の手でゆっくりタオルを引き上げ、下の肩を伸ばす
  3. 次に、下の手でタオルを引いて、上の肩を伸ばす
  4. 交互に10秒ずつ×左右1セット

【ポイント】
無理に引っ張らず、ゆっくり伸ばす感覚を大切に。

2. 壁押しストレッチ(肩前面のストレッチ)

【方法】

  1. 壁に対して横向きに立ち、片手を壁にぴったり当てる
  2. 胸を開くように体を後ろにひねり、肩前面を伸ばす
  3. 20秒キープ ×左右2セット

【ポイント】
肩や腕のつけ根が伸びているのを感じながら、ゆっくり呼吸を止めずに。

3. 肩回しエクササイズ(可動域改善)

【方法】

  1. 両肩に手を置き、肘で大きな円を描くように前後回し
  2. 前回し・後ろ回しそれぞれ10回ずつ

【ポイント】
肩甲骨が動くことを意識しながら、ゆっくり大きく回す。

4. 上体ひねりストレッチ(肩甲骨周囲をほぐす)

【方法】

  1. 椅子に座り、両手を肩の高さで前に伸ばす
  2. そのまま体を右へゆっくりひねり、5秒キープ
  3. 左も同様に行い、左右5回ずつ繰り返す

【ポイント】
ひねるときに息を吐き、背筋は伸ばしたままで。

ストレッチを行う際の注意点

ストレッチをより効果的に行うために、以下の点に注意してください。

  • 無理に伸ばさず、「気持ちいい」と感じる範囲で行う
  • 反動をつけず、ゆっくりとした動きで
  • 痛みを感じた場合は中止する
  • 呼吸を止めないように意識する
  • 毎日少しずつ続けることで効果が出やすくなる

朝起きたときやお風呂あがりなど、筋肉が温まっているタイミングで行うのがおすすめです。

肩の柔軟性を保つための生活習慣

ストレッチに加えて、日常生活の中で以下の点も意識すると、より効果的です。

  • 姿勢を正す(猫背や巻き肩を防ぐ)
  • 長時間同じ姿勢を避け、1時間に1度は肩を動かす
  • 肩を冷やさないように注意する
  • 肩周囲の筋力トレーニングを適度に取り入れる

柔軟性と筋力はバランスが大切です。どちらか一方だけでなく、両方を維持することで、関節をしっかり守ることができます。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞をひざ関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ

肩の柔軟性を高めることは、肩こりや痛みの予防に加えて、日常生活の快適さにも大きく影響します。毎日数分のストレッチでも、継続することで確かな効果が得られます。

肩の動きが硬くなってきたと感じたら、まずは今回ご紹介したストレッチを試してみてください。柔らかくしなやかな肩を取り戻し、健康で快適な毎日を送りましょう。


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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