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肩のインピンジメント症候群とは?症状と治療法を専門医が解説

肩のインピンジメント症候群とは?症状と治療法を専門医が解説

「洗濯物を干そうと手を上げると肩がズキッと痛む」「夜に寝返りを打つと肩の痛みで目が覚めてしまう」――こんな経験はありませんか。肩の痛みは年齢とともに増える症状のひとつで、多くの方が「四十肩・五十肩」だと思い込みがちです。
しかし、肩の障害の中にはインピンジメント症候群と呼ばれる特有の病気があり、適切な理解と対処が必要です。今回は、整形外科専門医の立場から、この病気の原因・症状・治療法についてわかりやすく解説します。

肩のインピンジメント症候群とは?

「インピンジメント」とは直訳すると「衝突」という意味です。肩を動かすときに、腕の骨(上腕骨)の先端と肩甲骨の一部がぶつかり合い、その間にある腱や滑液包が挟まれて炎症を起こす状態を指します。
特に腕を肩より高く上げる動作で起こりやすく、日常生活の動作やスポーツでの繰り返しによって症状が進行することがあります。

よくある症状

  • 腕を上げたときの鋭い痛み
  • 夜間の肩の痛みで眠れない
  • 洗濯物を干す、髪を洗う、物を棚にしまうなどの動作で痛む
  • 動かし始めの「引っかかるような感じ」

特に50〜70代の方に多く見られ、「年齢のせいかな」と放置されがちですが、放置すると腱の損傷(腱板断裂)へと進行することもあります。

原因と背景

インピンジメント症候群の原因は、主に以下の2つです。

  1. 加齢による腱や筋肉の弱化
     年齢とともに肩周囲の筋肉や腱が衰え、関節の動きがスムーズでなくなることで衝突が起きやすくなります。
  2. 肩の使いすぎや動作の繰り返し
     スポーツ(野球・テニス・水泳など)や仕事・家事で腕をよく使う方は、肩関節に負担がかかりやすいです。

さらに、猫背や巻き肩といった姿勢不良も関係しており、現代人の生活習慣が影響するケースも増えています。

治療法と対策

肩のインピンジメント症候群は、必ずしも手術が必要な病気ではありません。多くの場合は保存療法(手術以外の治療)で改善が期待できます。

保存療法

  • 安静と日常生活の工夫
     痛みの強い動作を避けつつ、肩を完全に動かさないのではなく、無理のない範囲で動かすことが大切です。
  • 鎮痛薬や湿布
     炎症が強いときは薬で痛みを和らげ、リハビリを行いやすくします。
  • 関節注射(ステロイドやヒアルロン酸)
     症状が強い場合に一時的な改善を目的として使われます。

リハビリ・運動療法

  • 肩甲骨を動かすストレッチ
  • ローテーターカフ(肩の安定に関わる筋肉)の強化運動
  • 猫背改善のための姿勢トレーニング

これらは医師や理学療法士の指導のもとで行うことで、安全に効果を得られます。

手術

保存療法で改善が見られない場合や腱板断裂が疑われる場合は、関節鏡を用いた手術が検討されます。ただし、多くの方は保存療法で改善しますので、まずは生活習慣の見直しとリハビリが第一歩です。

よくある質問(Q&A)

Q. 痛みがあるときは動かしてはいけませんか?
A. 完全に動かさないのは逆効果です。痛みが強い動作は避けつつ、医師の指導のもとで軽い運動を続けることが改善につながります。

Q. インピンジメント症候群と四十肩・五十肩はどう違うのですか?
A. 四十肩・五十肩は「関節が固まる病気」、インピンジメント症候群は「腱や組織がぶつかって炎症を起こす病気」です。症状が似ていますが原因が異なるため、正しい診断が必要です。

Q. 放置するとどうなりますか?
A. 長期間放置すると腱が弱り、腱板断裂に進行する可能性があります。早めの診断と治療が安心です。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ

肩のインピンジメント症候群は、決して珍しい病気ではありません。肩を上げると痛む、夜に痛みで目が覚めるといった症状は、多くの方が経験しています。
「年齢だから仕方ない」と諦める必要はなく、保存療法やリハビリで改善する可能性が十分にあります。気になる症状があるときは、早めに整形外科を受診することが、将来の肩の健康を守る第一歩です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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