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FAQ膝 膝の捻挫でよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

膝の捻挫は、スポーツや転倒などで起こりやすいケガの一つです。痛みや腫れがあると「靭帯が切れたのでは?」と心配される方も多いでしょう。ここでは、多くの方が気になる膝の捻挫に関する質問に、整形外科専門医がわかりやすくお答えします。
この記事の内容
膝の捻挫とはどのような状態ですか?
膝の捻挫とは、膝関節の靭帯や周囲の組織が急な動きや衝撃で伸ばされたり傷ついたりした状態を指します。程度によっては軽い炎症から靭帯損傷までさまざまです。自己判断せず、整形外科での診断が大切です。
膝の捻挫を放置するとどうなりますか?
軽い痛みでも放置すると、関節が不安定になったり軟骨がすり減りやすくなることがあります。特に靭帯損傷を伴う場合、膝のぐらつきや将来的な変形性関節症のリスクが高まるため、早めの受診をおすすめします。
膝の捻挫と靭帯損傷はどう違うのですか?
膝の捻挫は靭帯が伸ばされた状態を含みますが、靭帯損傷は一部または完全に切れてしまった状態を指します。MRI検査を行うことで、損傷の程度や治療方針を正確に判断できます。
膝の捻挫はどのくらいで治りますか?
軽度の捻挫であれば1~2週間程度で回復しますが、中等度以上では数週間から数か月かかることもあります。損傷した靭帯を保護するためにサポーターやリハビリが必要な場合もあります。
膝の捻挫をしたときの応急処置は?
まずは「RICE処置」(安静・冷却・圧迫・挙上)が基本です。膝を動かさず、冷やして腫れを抑えましょう。その後、できるだけ早く整形外科を受診し、必要に応じてレントゲンやMRIで損傷の有無を確認します。
膝の捻挫後、リハビリは必要ですか?
はい、必要です。リハビリを行わないと筋力低下や再発のリスクが高まります。理学療法士の指導のもとで可動域訓練や筋トレを行い、関節の安定性を取り戻すことが大切です。
膝の捻挫に再生医療は有効ですか?
靭帯や軟部組織の損傷がある場合、PRP療法や幹細胞治療などの再生医療が回復を促すことがあります。自然治癒が遅い方や早期復帰を目指す方に選択肢となる治療です。専門医にご相談ください。
膝の捻挫は軽く見られがちですが、放置すると後遺症が残ることもあります。早期診断と適切なリハビリで、将来の膝トラブルを予防しましょう。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。
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