治療電話相談はこちら

0120-117-560

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(年末年始休診)

メニュー

COLUMN

手が上がらないのは五十肩?肩の痛みを改善する治療法と原因を整形外科専門医が解説

手が上がらないのは五十肩?肩の痛みを改善する治療法と原因を整形外科専門医が解説

「最近、腕を上げると肩が痛い」「服を着替えるときに手が後ろへ回らない」「夜、肩の痛みで目が覚める」。こうした症状があると、「年齢的に五十肩かな」と考える方は少なくありません。

実際、整形外科の診療でも50代以降の患者さんから非常によく聞く症状です。しかし、手が上がらない原因がすべて五十肩とは限りません。腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、別の病気が隠れていることもあります。

また、五十肩であっても「放っておけばそのうち治る」と考えて長期間動かさずにいると、肩の動きがさらに悪くなる場合があります。一方で、痛みが強い時期に無理なストレッチをすると、かえって炎症を悪化させることもあります。

大切なのは、肩の痛みの原因と時期を見極め、それに合った治療やリハビリを行うことです。この記事では、手が上がらないときに考えられる原因、自宅でできる対策、整形外科で行われる治療、受診の目安についてわかりやすく解説します。

手が上がらない原因は五十肩だけではありません

五十肩では痛みと肩の動かしにくさが起こります

一般に「五十肩」と呼ばれている病気は、医学的には肩関節周囲炎や凍結肩と呼ばれます。肩関節の周囲に炎症が起こり、徐々に関節の動きが悪くなる病気です。

最初は「腕を上げると少し痛い」という程度でも、進行すると髪を洗う、上着を着る、背中に手を回すといった日常動作が難しくなります。特に夜間痛といって、寝ているときにズキズキ痛む症状が特徴的です。

五十肩は40〜60代に多いものの、70代以降でもみられます。「五十肩だから年齢のせい」と考えるのではなく、現在どの程度炎症があり、どれくらい肩の動きが制限されているのかを確認することが重要です。

腱板断裂でも手が上がらなくなることがあります

五十肩と間違われやすい病気の一つが腱板断裂です。腱板とは、肩の骨と腕の骨をつなぎ、腕を上げる働きをする腱の集まりです。

転倒などのけがで切れることもありますが、50代以降では加齢によって徐々に傷み、特に大きなきっかけがなく断裂している場合もあります。

「自分では腕を上げにくいのに、反対の手で持ち上げると比較的上がる」「腕を上げる途中で痛い」「肩から腕の外側に痛みが出る」といった症状では、腱板の障害を疑います。

五十肩と腱板断裂では治療方針が異なるため、自己判断で長期間ストレッチを続ける前に、整形外科で一度診断を受けることをおすすめします。

急激な激痛なら石灰沈着性腱板炎の可能性もあります

「昨日まで何ともなかったのに、突然肩が激痛になった」「痛くて腕をほとんど動かせない」という場合は、石灰沈着性腱板炎の可能性があります。

肩の腱にカルシウム成分がたまり、強い炎症を起こす病気です。夜も眠れないほど激しく痛むことがありますが、適切な治療によって比較的早く痛みが軽減するケースもあります。

このほか、変形性肩関節症、上腕二頭筋の腱の炎症、首からくる神経痛などでも肩周辺に痛みを感じます。手が上がらないという症状だけで五十肩と決めつけないことが大切です。

肩の痛みを改善するには原因と時期に合った治療が重要です

まず痛みの原因を確認します

肩の治療で重要なのは、「何をすれば痛みが取れるか」を考える前に、「なぜ痛いのか」を確認することです。

整形外科では、どの方向に動かすと痛むのか、自分で動かした場合と医師が動かした場合で可動域に違いがあるか、筋力が低下していないかなどを診察します。

必要に応じてレントゲンや超音波検査、MRI検査などを行います。レントゲンでは骨の変形や石灰を確認できますが、腱板などの軟らかい組織は十分に評価できません。そのため、症状によっては超音波検査やMRIが役立ちます。

痛みが強い時期は無理に動かさないことも大切です

五十肩には、強く痛む時期と、痛みが落ち着いているものの肩が硬くなる時期があります。

炎症が強く、夜間痛があるような時期に「固まらないように」と無理なストレッチを繰り返すと、かえって痛みが長引くことがあります。この時期は、痛みを誘発する動作を減らし、炎症を落ち着かせることを優先します。

一方、強い痛みが落ち着いてきたら、肩を全く動かさない状態を続けるのもよくありません。状態をみながら少しずつ可動域を広げるリハビリへ移行します。

つまり、「肩が痛いなら動かす」「痛いなら安静にする」のどちらか一方が常に正しいわけではありません。現在の肩の状態によって対応を変える必要があります。

薬や関節注射、リハビリを組み合わせることがあります

痛みが強い場合には、消炎鎮痛薬の内服や外用薬を使用することがあります。また、炎症の程度によっては肩関節や周囲へ注射を行うこともあります。

五十肩では、炎症を抑える目的でステロイド注射を選択することがあります。ただし、注射だけで肩の硬さがすべて解決するわけではありません。痛みを抑えながら、適切なタイミングでリハビリを組み合わせることが重要です。

ヒアルロン酸注射で一時的に痛みが楽になることはありますが、軟骨や関節そのものを元通りにする治療ではありません。何度も注射を続ければ根本的に治るというものではないため、症状の原因に応じて治療方法を考える必要があります。

肩が強く固まっている場合には、通常のストレッチだけでは改善しにくいこともあります。その場合は、関節の状態を詳しく評価したうえで、より積極的な可動域改善の治療が検討されることもあります。

自宅でできる五十肩・肩の痛みへの対策

痛みの少ない範囲で肩を動かしましょう

肩の痛みが軽度であれば、完全に動かさないよりも、痛みのない範囲で少しずつ動かすことが基本です。

簡単なのは、机などに反対側の手をつき、痛い側の腕を力を抜いて下に垂らし、小さく前後左右に揺らす運動です。肩に強い力を入れずに関節を動かせます。

痛みが落ち着いてきたら、壁に指をつけて、指を歩かせるように少しずつ腕を上げる方法もあります。ただし、「痛いほど効く」と考えて無理をする必要はありません。

運動後に痛みが何時間も強く残ったり、夜間痛が明らかに悪化したりする場合は、運動量が多すぎる可能性があります。

肩だけでなく姿勢にも注意します

長時間のパソコンやスマートフォン操作では、背中が丸まり、肩が前に出た姿勢になりやすくなります。この状態では肩甲骨が動きにくくなり、腕を上げるときに肩関節へ負担が集中します。

胸を過度に張る必要はありませんが、ときどき姿勢を変え、肩甲骨をゆっくり後ろへ寄せる運動を行うとよいでしょう。

肩のリハビリというと肩関節だけを動かすイメージがありますが、実際には肩甲骨や背中の動きも重要です。

夜の肩の痛みには寝方を工夫します

五十肩では「昼間より夜がつらい」という方が少なくありません。痛い肩を下にして横向きになると肩が圧迫され、痛みが強くなりやすいため避けた方がよいでしょう。

仰向けで寝る場合は、痛い側の肘から腕の下に薄いクッションや折ったタオルを入れると、肩への負担が減ることがあります。

こうした工夫をしても毎晩目が覚めるほど痛む場合は、我慢を続けず整形外科を受診してください。

よくある質問

Q1. 手が上がらないと五十肩と考えてよいですか?

A. いいえ。五十肩は代表的な原因ですが、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症などでも手が上がらなくなります。症状が続く場合は整形外科で原因を確認しましょう。

Q2. 五十肩は放っておけば自然に治りますか?

A. 時間とともに軽くなる方もいますが、長期間肩の動きが悪い状態が残ることもあります。特に日常生活に支障がある場合は、早めに状態を確認し、適切なリハビリを行うことが大切です。

Q3. 肩が痛くてもストレッチをした方がいいですか?

A. 強い痛みや夜間痛がある時期に無理なストレッチをすると悪化することがあります。痛みの少ない範囲から始め、強い痛みが続く場合は無理をせず受診してください。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ

手が上がらないときは原因を確かめることが第一歩です

手が上がらない、肩が痛いという症状は、五十肩でよくみられます。しかし、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など別の病気でも似た症状が起こるため、「年齢のせい」「五十肩だから仕方ない」と自己判断するのはおすすめできません。

軽い症状であれば、痛みを避けながら肩を動かす運動や、姿勢、寝方の工夫から始めてみてください。ただし、痛みが強い時期に無理なストレッチや筋トレを行うのは逆効果になる場合があります。

夜間痛や強い筋力低下がある場合は整形外科へ

夜も眠れないほど痛い、急に腕が上がらなくなった、転倒後から動かせない、腕に力が入らない、数週間たっても改善しないといった場合は、整形外科を受診する目安です。

肩の痛みには、それぞれの原因と症状の時期に合った治療があります。薬、関節注射、リハビリなどの保存療法で改善を目指せるケースも多く、すぐに手術が必要になるわけではありません。

年齢だけを理由に肩の痛みを諦める必要はありません。まず原因を知り、自分の肩の状態に合った対策を始めることが、日常生活を取り戻すための第一歩です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

CONTACT

ひざ関節の痛みに完全特化!

治療電話相談はこちら

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(土日祝休診)

各種ご相談やご予約はこちら

  • ひざの痛みに関する相談
  • セカンドオピニオンの相談
  • 再生医療に関する相談
  • MRI検査のご予約