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肩腱板損傷の原因・診断・治療

肩腱板損傷の原因・診断・治療

肩腱板損傷は肩の痛みや機能低下を引き起こすことが多い疾患です。特に肩を多く使うスポーツ選手や高齢者に発生しやすく、その原因や診断方法、治療法について理解しておくことは、症状の早期発見と適切な対処に繋がります。本記事では、肩腱板損傷の原因、症状、診断方法、治療法について詳しく解説します。

腱板損傷の原因

外傷性

腱板損傷の主な原因の一つは外傷です。転倒や重い物を持ち上げる際などに肩に強い負荷がかかることで、腱板が損傷することがあります。若い世代ではスポーツや事故による外傷が多く、特に野球やテニスなど肩を酷使する競技で発生しやすいです。

加齢性

加齢による腱板の変性も腱板損傷の一因です。年齢とともに腱板の繊維が弱くなり、日常的な動作でも断裂することがあります。特に60歳以上の高齢者では、MRI検査で半数以上が腱板断裂を経験しているという報告もあります。

繰り返しの負荷

肩を頻繁に使う動作や姿勢の繰り返しも腱板損傷のリスクを高めます。職業や趣味で肩を酷使する場合、徐々に腱板が損傷されていきます。

腱板損傷の症状

腱板損傷の症状は多岐にわたりますが、主に以下のような症状が見られます。

肩の痛み

肩の痛みは腱板損傷の代表的な症状です。痛みは肩の前面や側面に感じられ、夜間に悪化することが多いです。動作時に痛みが強くなる場合もあります。

筋力低下

腱板損傷が進行すると、肩の筋力が低下します。特に腕を上げる動作や外旋する動作で力が入らなくなることがあります。

可動域の制限

肩の可動域が制限され、腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難になります。これは痛みによるものであることが多いですが、損傷が進行すると関節自体の可動域が狭くなることもあります。

その他の症状

腱板損傷の一部では、肩の運動時にジョリジョリとした音や引っかかり感を感じることがあります。

腱板損傷の診断

腱板損傷の診断には、いくつかの方法が用いられます。以下に代表的な診断方法を紹介します。

視診と触診

医師は肩の外観を観察し、腫れや変形、筋肉の萎縮などを確認します。また、触診によって痛みのある部位を特定します。

筋力テスト

腱板の各筋肉に対して力を入れる方向と逆方向に抵抗を加え、筋力低下の程度や痛みの有無を確認します。例えば、棘上筋のテストでは腕を外転させ、力を入れる動作を確認します。

疼痛誘発テスト

NeerテストやHawkinsテストなど、特定の動作を行わせて痛みの発生を確認する方法もあります。これにより、肩のインピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント)や腱板損傷の有無を判断します。

画像検査

腱板損傷の診断には、画像検査が重要です。以下のような検査方法があります。

  • MRI(磁気共鳴画像)
    MRIは、腱板損傷の詳細な情報を提供するために非常に有用です。腱板の断裂の場所や範囲、損傷の程度を確認することができます。
  • 超音波(エコー)検査
    超音波検査は、筋肉や腱の状態をリアルタイムで確認するのに適しています。診察室で手軽に行えるため、診断の初期段階で利用されることが多いです。
  • レントゲン検査
    レントゲン検査では、骨の変形や骨棘の存在を確認できます。腱板の状態は確認できませんが、関節の隙間が狭くなっている場合など、腱板損傷を間接的に示唆する所見を得ることができます。

腱板損傷の治療

腱板損傷の治療には保存療法と手術療法があります。症状の程度や患者さんの年齢、活動レベルに応じて最適な治療法を選択します。

保存療法

初期治療では、痛みを軽減し、炎症を抑えることが重要です。以下の方法が一般的です。

  • 薬物療法
    痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射が用いられます。
  • 理学療法
    肩の筋力を維持・向上させるための運動療法が行われます。特に、腱板の機能を補助する筋肉を強化することが重要です。
  • 安静
    痛みが強い場合は、三角巾などで肩を固定し、安静を保つことが推奨されます。

手術療法

保存療法で改善が見られない場合や、重度の腱板損傷では手術が検討されます。

  • 関節鏡視下手術
    関節鏡を使用した手術は、低侵襲であり、術後の回復が早いという利点があります。腱板の修復や再建が行われます。
  • 直視下手術
    大きな断裂や修復が難しい場合には、直視下手術が選択されることがあります。手術後は、約4週間の固定と2〜3ヵ月のリハビリが必要です。

まとめ

腱板損傷は肩の痛みや機能低下を引き起こす疾患であり、外傷や加齢、繰り返しの負荷が原因となります。症状の早期発見と適切な治療が重要であり、視診や触診、筋力テスト、疼痛誘発テスト、画像検査を組み合わせて診断が行われます。治療法は、保存療法と手術療法があり、症状の程度や患者さんの状態に応じて最適な方法を選択します。肩の痛みや機能低下が見られる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な対処を受けることが大切です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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